焼肉なかんぼです~(≧▽≦)
今日は2月28日です~
コロナウイルス!!
凄いですね~
(; ・`д・´)
麒麟屋でも
ご予約のキャンセルが凄いです!!
今日も
7時からの
団体さん16名!!
5時に電話があって
『本当に急に申し訳ないのですが
会社から団体での食事会を
したらいけないようになってしまって。。
キャンセルをお願いしたいのですが。。』
正直・・・・
ご予算を頂いていていたので
お肉も切り出して
盛り付けてしまっていたし。。
満席という事で
相当の数のお客様の問い合わせを
お断りしていたので。。
きびしいな~(;_;)』
と思ったのですが
ここは
キャンセル料を
求めても問題ない状態??
という選択肢も頭をよぎりました
が!!
『お客様の厳しい状況も
残念な状況も分かりますので
よろしければ
このウイルス騒動が
終わって落ち着いた時で結構ですので
またウチで
焼肉を計画してもらえますか(^^)?』
とお伝えした所
『はい!是非とも利用させてください(^^)』
というやり取りができました!
我ながら良い対応だったと思います
今
会社様とか
官公庁では
団体でのお食事会禁止
という風潮が凄いですね
仕方ないですね
この大きな流れに抗う事はできませんので
それよりも
お客さんの気持ちに寄り添うって
大事です
ちょっと昔話をしてみます
お時間があるかたはどうぞ
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『なんだか最近美味しくないよね!!』
『二代目になったら質が落ちたよね』
僕が焼肉屋の後継ぎとして
働きだして2年目に
お客さんに言われた一言です。
僕は
同世代の飲食店のオーナーが
バリバリ
成功しているのを見て
時代の流れの早さに乗らないと
取り残されそうだ
と焦り
最先端の技術
効率的な仕事
そういうもの
に憧れを抱いていました
僕は
色んな本を読んだり
食べ歩きをしてみたりして
どうすれば
成功できるのか?
そんなことばかり考えていました
しかし
そんなやる気とは裏腹に
あの二代目が店をつぶす
そんな噂が小さな佐賀の町中に広がりました。
実は
私の両親は昔ながらの人なので
『現状維持』が信条。
お店が変化するのを極端に嫌うんです
僕が新しい事に挑戦してみても
両親からは
『そんなのやっても意味ない!!』
『他の店がやっても無い事をしてどうするんだ??』
『誰が責任を取るんだ』
と受け入れてもらえず
何もさせてもらえない状態でした。
現状維持なのに
何も変わっていないのに
なんで二代目に悪い噂が立つんだろう?
モヤモヤしている時に
ある先輩に言われました
『上手くいったら先代のお陰
悪くなったら二代目の責任!!』
そういうもんだよ
『じゃあ僕はどうしたら良いと思いますか?』
と僕が聞くと
先輩が言いました
時間をかけて自分のファンを作るしかないよ
自分のファン作り??
どうしたらいいのか?
正直
あまりピンとこないまま
日々は流れました
そんな時期に
あるお客さんが
『先日、父が亡くなったんです
父は麒麟屋さんが大好きでした。
だから最後の外食でも
利用させてもらって
お葬式から火葬場に向かう時にも
お店の前を通って
火葬場に向かったんですよ
麒麟屋さんには
長い間
本当にお世話になりました』
という会話を
ウチの両親としている
場面がありました
もしかしたらこれが
ファンを作るという事なのかもしれないなぁ
と思えた瞬間でした
私のお店には
子供の時から親と一緒に来ていて
今では
自分の子供を連れで来てくださる
そんな
お客様が沢山いらっしゃいます。
創業昭和49年
私と同じ年の僕の店
今年で46年目。。
僕の両親が
心を込めて
誠実に
営業を続けてくれていたからこそ
現在お店のファンが沢山いてくれています。
【その人の人生と共に成長させてもらっている。】
それが
僕の両親から教えてもらえた
無言の教えです
そのことに気づいてから
僕は
お客さんと本気で向き合います
勿論
色んな
メニュー等への
チャレンジも
しながらです
(≧▽≦)
ある日
僕にも
僕のファンと言える
お客様と出会います
その方は
大きな病院の
院長先生
『お兄ちゃんの
おもてなしと
お兄ちゃんの
焼肉の味は
九州一だよ!!
きっと
日本一の焼肉屋さんに
なれるよ!!』
そんな風に言ってくれました
僕はその先生が
予約してくれると
本当に
心から
一生懸命
ぶつかりました
新しいメニューを
考えては
新しい肉の部位を
勉強しては
その先生に
こんなお肉もありますよ!
こんな食べ方がありますよ!!
と一生懸命
トライしていました
今思えば
正直
そんなに
完成度の高いものでも
無かったのかもしれません
それでも
先生は
『今日もお兄ちゃんの焼肉は最高に美味しかった』
と言って
喜んで帰ってくださいました
10年近く
そんな
やり取りの付き合いをさせて
いただいていたのですが
その先生に
癌が見つかります
僕は愕然としました
数か月入院されたり
退院されたりを繰り返して
おりましたが
退院されるたびに
『焼肉食べたかった~』
と言って
来てくださいました
でもついに
最後だろう。。
という来店をしてくださり
今日も最高に美味しかったよ
そして
一月後に
息を引き取られました
僕は
仕事終わりに
先生の葬儀場に
最高級の
ヒレ肉と
先生が大好きだった
熟成の厚切りタン
熟成厚切りハラミ
を入れた焼肉弁当を
先生の枕元に
お届けしました
先生の病院は
息子さんが
跡を継がれましたが
今でも年末には
大忘年会を
毎年開催してくださいます
時代の流れの早さに乗らないと
取り残されそうな日常
最先端の技術
効率的な仕事の
その前に
大事な
大事な
大事な土台の部分。
それが
【誠実な日常。】
それがある限り
麒麟屋は安泰なのだと
思っています
以上!
昔話でした
(^^)
最後まで読んでいただき
ありがとうございました
(≧▽≦)